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故宮、「大奥」を初公開

 故宮博物院の単霽翔・院長は8日、寧波で開催された「文化遺産の持続可能な発展をめぐる学術シンポジウム」において、「故宮は、600回目の誕生日を迎える2020年までに、宮中文化財の保護・修復工事がほぼ完成する見込みで、一般開放されるのは全体の76%に達する。宮中の西側にある女性だけの世界『大奥』も、観光客に一般公開される」と話した。新華網が報じた。

 単院長は、故宮の保護・修復工事に関して、次の通り紹介した。

 故宮の修復作業がスタートした2002年の時点では、一般開放されている面積の割合はわずか30%だったが、今では52%に達し、今後8年間で76%に至り、見学客は故宮文化についてより理解を深めることができるだろう。

 故宮文化財の保護・修復工事は、着手されてからすでに11年が経過したが、11年の間、一日たりとも閉館した日はなかった。もともと13あった故宮の事務部門は、しっかりと整備され、このうち7つの国家文化財局傘下機関がすべて故宮の外を移転させたため、見学客が参観できる場所がかなり拡大した。

 (故宮のカラー地図を指差し)、文化財建築物の修復が完成するにつれ、西側の地域の開放も進めていく。

 故宮の西側は、皇太后、皇帝の正室、側室など女性だけが住む、いわゆる『大奥』と呼ばれる場所だ。ここは、博物院開設以来88年間、一度も一般公開されることはなく、神秘のベールに包まれていた。時間的に余裕があった宮中の女性達のために、ここには花園や仏堂が多く建設された。故宮全体で70カ所以上ある仏堂のほとんどは、西側に集中している--。

 宮中の文化財建築物はすでにほぼ修復作業が完了しており、現在は、安全・保安施設とサービス施設の整備、特に陳列品の配置作業が進められている。このうち、慈寧宮は彫塑陳列館として運用される。慈寧宮のそばにある寿康宮は。乾隆帝皇太后の宮殿として使用されていた原状を維持し、宮中生活の様子が良く分かるよう内装品を展示する計画という。(編集KM)

 「人民網日本語版」2013年12月9日

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