中国がビットコインのリスク警告 取引価格暴落
中国人民銀行(中央銀行)など5部門は5日、「ビットコインのリスク防止に関する通知」を出した。同通知によると、仮想通貨「ビットコイン」を通貨として市場で流通・使用することはできず、現時点では各金融機関・決済機関はビットコイン関連の業務を取り扱うことや製品またはサービスとしてビットコインの価格を設定することはできないという。人民網が伝えた。
この情報を受けて、世界最大の取引サイトmtgox.comでは、北京時間の午後6時12分、ビットコインのグローバル市場での取引価格が900ドルを割り込み、それまでの1240ドルから875ドルに値下がりして、値下がり幅は29.44%に達した。また国内最大のビットコイン取引市場である比特幣中国でも、取引価格が午後4時前の過去最高値7050元から、わずか40分で過去最安値の約4521.13元に値下がりし、値下がり幅は35%になった。
同通知はビットコインの性質を明確に定義し、ビットコインは通貨当局が発行したものではなく、法律によって補償を受ける、強制力をもつといった通貨の属性を備えておらず、真の意味での通貨ではないとした。その性質から考えて、ビットコインは一種の特定の用途に使用するバーチャル(仮想)な製品であり、通貨と同等の法的地位を備えておらず、通貨として市場で流通・使用することはできない。だがビットコイン取引はインターネット上の商品売買行為の一種であり、一般人が自らリスクを負担することを前提として取引に参加することは自由だという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年12月6日