ロシア 72時間以内の外国人滞在がノービザに 中国も対象国入り
ロシア連邦議会下院はこのほど、トランジット(航空便乗り継ぎ)のためにロシアで72時間以内滞在する外国人観光客を対象としたビザ免除措置を実施する法案を審議・通過させた。ビザ免除対象国リストの第一陣には、中国も入っている。国際在線が報じた。
ロシア連邦議会下院は10月末、より多くの外国人観光客誘致を目的としてロシア文化省が起草した法案の初審を通過させた。同法案では、トランジットでロシアに滞在する20カ国の外国人観光客を対象に、72時間以内の滞在に限りビザを免除すると定められている。中国、日本、韓国、シンガポール、米国、カナダ、一部の欧州国家などは軒並み、ビザ免除対象国リスト第一陣に顔を揃えている。同法案がロシア連邦議会で最終的に審議・通過すれば、ビザ免除策は2014年6月1日から実施される見込み。ロシア連邦観光局の局長は、「72時間以内滞在の外国人を対象としたビザ免除措置の実施によって、1年間で、延べ50万人の外国人観光客をロシアに誘致できる」との見通しを示した。外国人観光客1人あたりのロシアでの消費額500ユーロ(約6万6千円)に基づき計算すると、ロシア観光業に将来もたらされる収益は大幅な増加が期待される。
ビザ免除措置実施法案の解説文には、トランジットを目的としてロシアに入国する外国人観光客がビザを免除される条件が明確に定められている。まず、ロシアに入国する観光客は、必ずアエロフロート・ロシア航空を利用すること。また、国際便乗り継ぎが可能なロシア国内の11の主要空港に到着しなければならない。この11空港は、モスクワのシェレメチェボ国際空港・ドモジェドヴォ国際空港・ヴヌーコヴォ国際空港、サンクトペテルブルグのプルコヴォ国際空港、西部のカリーニングラード国際空港、東部のハバロフスク国際空港、ウラジオストック国際空港、南部のソチ国際空港、中部のカザン国際空港、エカテリンブルクにあるコルツォヴォ国際空港山、ノボシビルスク国際空港。外国人観光客がこれら11空港に到着し、入国手続きを行う際には、パスポート、旅程が明記されたアエロフロート・ロシア航空チケット、ホテルの予約確認書、旅行医療保険証をロシア税関に提示しなければならない。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年11月5日