新「外国人出入国管理条例」施行 査証の種類が12タイプに
「中華人民共和国外国人出入国管理条例(以下、『条例』)が9月1日に施行された。これと同時に、国務院の認可により1986年に施行された「外国人出入国管理法実施細則」は廃止された。四川新聞網が報じた。
四川省公安庁の担当者の紹介によると、新条例では、外国人に対するサービスレベルの向上が強く打ち出されている。外国人に発給される普通査証(ビザ)の種類が、従来の8タイプ9種から12タイプ16種に増えた。新たに追加されたのはRビザで、同ビザは、中国政府が招聘する海外のハイレベル人材や人材不足のため急ぎ必要とされる専門人材を対象として発給される。
○改正点1:普通査証、8タイプから12タイプに
四川省公安庁の岳徳松・副庁長は、新条例について以下の通り紹介した。
「新条例では、対象範囲が更に拡大され、より正確なものとなっている。これまでは、外国人に発給される普通査証は、永住・就労・学習・訪問・観光・トランジット・乗務・記者などの目的に応じ、D・Z・X・F・L・G・C・Jの8タイプに分かれていた。新条例では、この8タイプをベースに、人材(R)・商業貿易活動(M)・家族滞在(Q)・私的事務(S)の査証が新たに追加された」。
「これまでは、F査証とL査証は、さまざまな理由による入国をカバーしていた。例えば、L査証は、観光・親族訪問・私的事務の全てに適用され、入国目的への対応性は高いとはいえず、入国後の外国人に対するサービスや管理にあまり役立つものではなかった。新条例では、従来のF査証とL査証の選別に重点が置かれており、在中目的に応じ、就労・学習・記者・家族滞在・私的事務の5種類に分かれている。つまり、普通査証は、従来の8タイプ9種から12タイプ16種に種類が拡大された。新しく増設されたRビザは、中国政府が招聘する海外のハイレベル人材や人材不足のため急ぎ必要とされる専門人材を対象として発給される」。