北京 路線バスの公式微博の「忘れ物コーナー」が大人気
北京市内の路線バスを運営する北京公共交通集団(公交集団)の公式微博(ウェイボー・ミニブログ)が開設されて1カ月が経ち、フォロワー数はすでに16万人を上回った。中でも最も人気が高いのは「忘れ物コーナー」で、1カ月で87件の拾得物情報が発信された。このうち54件が証明書類で、証明書類のうち身分証明証が76%を占めた。面白いことに、落とし主の約2割が、「気まぐれ」とされる「いて座」生まれだった。北京晨報が伝えた。
「忘れ物コーナー」では、一刻でも早く落とし主を見つけるため、実物の写真を掲載しているが、個人情報の漏えいを避けるため、証明書類に掲載されている本人写真の顔部分を、「アラレちゃん」「桜木花道」「コナン」「聖闘士星矢」といったアニメの登場人物に代えるという工夫を凝らしている。掲載される忘れ物の中には、大学の卒業証書、学位証明書、現金、不動産登記簿などの重要物品や貴重品も少なくない。
統計データによると、車内に残された証明書類の持ち主は、男性のほうが女性より多かった。また、年齢別に見ると若い人のほうが中高年者より多く、20歳から30歳の乗客が57%を占めている。面白いことに、落とし主を星座別でみると、「気まぐれ」とされる「いて座」が最多で全体の16%を占めた。「しし座」と「てんびん座」がこれに続き、それぞれ6人。かなり注意深いといわれる「おとめ座」は皆無だった。生まれた星座と性格との相関関係について、今のところ科学的な根拠は認められていない。ただ、若者の多くは、ひとつの行為をめぐる星座別の特徴分類を非常に好んでおり、公交集団公式微博のユニークな星座別統計も、これに迎合したものだろう。
公交集団は1日、朝刊の紙面広告で、「路線バスの車内で忘れ物や落とし物をした時は、『@北京公共交通集団』公式微博の「忘れ物コーナー」にアクセスして下さい。これまでに、同公式微博を通じて忘れ物が持ち主の手に無事戻ったケースは多数に上ります」と市民に呼びかけた。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年8月2日