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北京市のビジネスセンター・北京商務中心区(CBD)付近に住む夫婦、甘泉さん(左)と馮さんが家の窓近くに置く植物(左の画像)。2人は屋外でマスクをしてキスをする(右の画像)(6月16日に撮影)。2人は、「煙霧の日は、屋外での活動を減らすか、取りやめる」と語る。 |
(6)「十面霾伏(深刻な大気汚染)」
今年初め、中国の中東部地区の広範囲で大気汚染が原因の煙霧に見舞われた。この「史上最も深刻な大気汚染」は、南北にも広がり、中国の17省(区・市)に拡大。中国の国土の4分の1、国民6億人の生活に影響を及ぼした。北京では、ぜんそくや気管支炎を引き起こす微小粒子状物質「PM2.5」の濃度が1立方メートル当たり1000マイクログラム(日本の環境基準は1日平均値が同35マイクログラム以下)に近づいた日もあった。
大・中都市の煙霧が一層深刻になっていることは、今年上半期、常に話題となった。また、北京などの地域では最近も、曇り空が続いたことが原因で深刻な大気汚染に見舞われている。
では、煙霧はどのように改善すればよいのだろう?煙霧は短期間のうちに解決できる問題ではないため、同問題は今後も引き続き話題となるかもしれない。
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弁護士の童非さんが、ビルの廊下に置く植物(左の画像)。近くの公園でマスクをする童さん(右の画像)(3月8日に撮影)。童さんは、「家の各部屋に空気清浄機を設置している」と語る。 2013年の上半期、北京では煙霧に見舞われる日が続き、記者は同期間中、多くの市民を取材。市民の部屋や市民が屋外でどのように煙霧に対処しているかをカメラに収めた。 |