1月31日は春節(旧正月)。家族が集まり、親戚や友人を訪ねる中国国内の盛り上がりと比べると、大部分の海外の華人が感じる春節の雰囲気はずいぶんあっさりとしたものだ。現代日本に春節の習慣はなく、旧暦の元旦は平日と変らないため、大部分の在日華人は出社や通学をしなければならない。だが百年余りの歴史のある横浜中華街は、春節の間素晴らしい別世界となる。例年同様、今年の元旦も中華街では中国伝統の正月行事が催され、至る処に賑やかな正月飾りが施され、喜びに溢れる銅鑼や太鼓、爆竹の音とともに、獅子舞が通りを練り歩いて新年を祝い、多くの観光客を惹きつけていた。
東京都内の池袋も華人の多い地区だ。横浜中華街ほどの賑わいはないが、多くの華人が地元の中華料理店で友人と食事をしたり、中国物産店で正月用品を購入していた。遼寧省出身の女子留学生は、今年は勉強の関係で帰省できなかったので、来年の春節は家族と共に過ごしたいと語った。年越しは、友人と食事やショッピングをしたほか、中国中央テレビ(CCTV)の年越し番組をネットで見たという。
池袋のある四川料理店で出会った中国の若者たちは、半年前から日本で働いており、休み時間を利用して新年の会食をしていた。現在の仕事には比較的満足しており、新たな友人も何人かできたという。新年の願いを尋ねると、家族が健康で無事であるようにと口を揃えた。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年2月3日