レノボ・グループとグーグルは30日、レノボがモトローラ・モビリティのスマートフォン事業を約29億ドルで買収することで合意したと発表した。23日に発表したIBMの低価格サーバー事業の買収に続き、レノボによる重大な買収は1週間で2件目だ。
これによりレノボはMotoX、MotoG、DROIDTMシリーズなどモトローラブランドの革新的スマートフォン製品に加え、製品計画も全面的に入手することになる。グーグルはモトローラ・モビリティの大部分の特許を引き続き保有する。レノボとグーグルの長期的協力関係の一環として、レノボは関連特許と知的財産権のライセンス供与を受ける。また、レノボは2000件以上の特許資産およびモトローラ・モビリティのブランドと商標を取得する。
今回の買収価格は約29億ドル(若干の変更もあり得る)で、買収完了時に支払う14億1000万ドルのうち6億6000万ドルは現金、7億5000万ドルはレノボの普通株式で支払い、残る15億ドルは期限3年の約束手形で支払う。
「業界で最も代表的なこのようなブランドとその革新的製品、精鋭の集まったグローバルチームを買収することは、われわれにとってモバイル分野で急速に成長する機会を得る助けとなり、グローバルなモバイル機器メーカーへの成長が加速する」。レノボ・グループの楊元慶会長兼CEOはこう語った。
グーグルのラリー・ペイジCEOは「全てのAndroidユーザーにとって重要な変化だ。合意に伴い、グーグルはAndroid環境システムの最適化と革新に力を集中することになる。また、レノボ・グループの持つ専門性と豊富なノウハウは、モトローラ・モビリティが革新的製品をさらに多くのユーザーに提供する助けとなる」と述べた。
近年、レノボはスマートフォン事業が急速に成長しており、現在世界第4のスマートフォンメーカーだ。レノボはモトローラ買収によってスマートフォン市場での地位を大幅に強めるとともに、北米・中南米市場に参入し、西欧市場でも土台を固め、新興市場で急速に成長するスマートフォン事業との同時発展という良好な勢いを形成するとアナリストは指摘する。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年1月31日