NHK経営委員の南京大虐殺否認発言について　外交部

　外交部（外務省）の洪磊報道官は5日、南京大虐殺を否認したNHK経営委員の発言について記者の質問に答えた。

　――NHK経営委員の百田尚樹氏は3日の演説で「1938年に蒋介石が『日本軍が南京大虐殺をした』と宣伝したが、世界各国は無視した。南京大虐殺はそもそも存在しなかったからだ。戦後、南京大虐殺が東京裁判で亡霊の如く出てきた。これは米軍が自らの犯した罪を相殺するためだ」と述べた。これについて中国側のコメントは？

　南京大虐殺は日本軍国主義が中国侵略戦争で犯した残虐な犯罪行為であり、動かぬ証拠があり、国際社会ではとっくに定論がある。日本国内の極めて少数の者がこの歴史の抹消、隠蔽、歪曲を企てていることは、国際正義と人類の良識に対する公然たる挑戦であり、歴史を逆行させる日本指導者の誤った行為と同じ流れを汲むものであり、国際社会の強い警戒を招くはずだ。

　われわれは日本側に対して、侵略の歴史を直視し、深く反省し、歴史の残した問題を責任ある姿勢で適切に処理し、実際の行動によってアジア近隣国と国際社会の信頼を得るよう厳粛に促す。（編集NA）

　「人民網日本語版」2014年2月7日