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米副大統領「中国では自由な呼吸はご法度」 中国人学生が不満

 米国のジョー・バイデン副大統領は今月13日、ペンシルバニア大学の卒業式にゲストとして出席、演説を行った。副大統領は演説の中で、「中国では、『異なる思考』と『自由な呼吸」』はご法度」との見解を示し、列席していた中国人学生の不満を引き起こした。22日付香港・南華早報の報道によると、同校の中国人学生は、副大統領に対して謝罪を求める手紙を起草済みで、これまでに343人の署名が集まったという。手紙は学長経由で副大統領の事務室に届けられる予定だ。環球時報が報じた。

 バイデン副大統領は、昔から「辛口」で有名だ。英ガーディアン紙は、「13日に行われた副大統領の演説は、最近の大学卒業式における演説の中でも、最も滑稽なスピーチ」と報じた。「中国人は今まさに、米国のランチ(利益)を取ろうとしている」ことに話が及んだ時、副大統領は、話題の矛先を変え、次の通り語った。

 「中国はさまざまな問題を抱えている。『開放的かつ公平な法体系』『活力に満ちたリスク・オン傾向の高い資本市場』『革新的思考』など、米国がすでに所有しているもので、中国が持っていないものは沢山ある。これらを持ち得る鍵となるのは、『異なる思考ができる能力』だが、異なった考え方が許されない国家では、国民は自由な呼吸をすることができないし、従来の考え方に挑むこともできない。なぜなら、変化は、従来の考え方に挑戦することによってのみ生じるものだからだ」。

 スピーチの最後で、副大統領は2度も中国のことを話題にした上、2011年8月の10日間の訪中についても語った。

 南華早報によると、ペンシルバニア大学ウォートン・ビジネススクール卒業生の中国人留学生・張天璞さんは、「副大統領は、スピーチでの不適切な発言に関して謝罪すべきだ。彼は、卒業式で数百人の中国人学生を前に、あのような演説を行った。あのスピーチは、中国を屈辱する内容であり、卒業式の演説が、なぜあれほど政治的な色彩を帯びたものになったのか理解できない」と指摘した。張さんによると、副大統領に謝罪を求めるため、抗議の手紙をすでに学友と起草したという。副大統領の演説について、張さんは、「我々中国人の祖先は、米国人の祖先がアメリカ大陸に渡ったよりずっと前から、伝統的な考え方に挑戦し続けてきた」と反論。また、副大統領の行きすぎた対中批判についても、「4年間苦労して勉学に励み、晴れて卒業式の日を迎えた。その晴れの舞台で、ゲストスピーカーから、『中国人や中国という国家は酷すぎる』と突然罵られた。あなたなら、どんな気持ちになりますか?」と副大統領の発言を厳しく評した。

 副大統領の事務室は今のところ、これに関するコメントは一切発表していない。南華早報によると、バイデン副大統領はこれまでにも、ロシアについて「凋落した国家」と表現するなどして、自らの不適切な発言に対する非難をたびたび受けているという。(編集KM)

 「人民網日本語版」2013年5月23日

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