上海地下鉄、車内での飲食禁止を検討 ネットユーザー「やりすぎ」
駅構内および車内での飲食を一切禁止する。性質の悪いキセル乗車を行った者は、全市個人信用情報データバンクのブラックリストに掲載される-----。新版「上海市軌道交通管理条例(以下、「地下鉄条例」と略)」の修正案がこのほど、上海軌道交通倶楽部公式サイトに掲載され、広く社会からの意見が求められた。今回初登場した上述の内容が、熱い議論を巻き起こしている。東方網が伝えた。
■「飲食の全面禁止」に多くの質疑
「地下鉄条例」修正案の第24条には、地下鉄構内における禁止行為として、「不用品の収集」「自転車(折り畳み式を含む)の持ち込み」「スケートボードおよびスケート靴の使用」「駅構内および車両内での飲食」の内容が追加された。
地下鉄運営部門の担当者は、「折り畳み式自転車の持ち込みやスケート靴使用の禁止は、2010年10月15日施行の『上海市軌道交通乗客規則』で定められているが、それらを今回の『地下鉄条例』にも追加することとした。駅構内および車両内での飲食禁止は今回初めて登場した内容で、市民のみなさんの意見を広くうかがいたい」と語った。
地下鉄での「飲食禁止」について、ネットユーザの9割が疑問の声を挙げている。「地下鉄で朝ごはんのパンを食べることは駄目なのか。会社に遅刻しないために一刻一秒を争う人にとっては、そのようなルールはとても耐えられない」「低血糖気味の人や慢性病持ちの乗客については、他人の迷惑にならない限り、地下鉄で食べ物を摂ることは道義的に許されるべき」
ある人は、「新規定は、車両内の『最適化』を目指すべきだ。特に、列車が動き始めるときの飲食を禁止し、地下鉄に持ち込んではいけない食品を定める。出勤ピーク時間帯は、車両内が大変混んでいる。乗客の中でニラ玉餅や豆乳を飲み食いしている人がいると、その匂いは大変きつく、近くの人の衣服や持ち物を汚す恐れがあり、確かに問題は起きやすい」と提案した。また、「駅構内で、列車が来るのを待って椅子に腰かけている人に対してまで、飲食を禁止すべきではない」という意見の人もいた。