春節を祝う世界の国々
中国以外に、春節(旧正月、今年は2月10日)を祝う習慣がある国は少なくない。その多くは、ベトナム、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシアなどの、中国文化の影響を受けた東南アジア諸国だ。これらの国々はいずれも、春節を法定休日と定めている。人民日報海外版が伝えた。
ベトナムでは、春節(テト)は1年で最も盛大かつ厳かな祝日で、一年の中で最も長い休暇期間だ。ベトナムでテトを祝う習慣は中国とほぼ同じで、旧歴12月23日に行事がスタートし、30日(大晦日)は夜を徹して新年を迎え、爆竹を鳴らし、一族でお祝いの食卓を囲む。旧歴元旦は、廟や寺に出向き、1年が良い年となるよう祈願する。シンガポールの春節休みは、通常2日間だ。祝日中、人々は新年の挨拶を交わす。挨拶に出向く時、その家の主(あるじ)への年賀の贈物として持参するのは、高級品ではなくミカン2個だけ。ミカン(桔jie)は、吉(jie)と同音であることから、縁起物とされているからだ。
欧米諸国の中にも、春節の行事を行う国があるが、その多くは、現地に住む中国人の間だけで行われる。世界における中国人の影響力が高まるにつれ、春節の行事もだんだん注目されるようになってきた。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年1月28日