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「キャプテン翼」(資料写真) |
日本で開催中の「FIFAクラブワールドカップ(W杯)ジャパン2012」に出場するため訪日している欧州王者の「チェルシー」(イングランド)は13日、北中米カリブ王者の「モンテレイ」(メキシコ)と激突する。そんな中、英タブロイド紙デイリー・メールはチェルシーのスター選手、フェルナンド・トーレス選手がサッカーを始めたきっかけを日本の人気アニメ「キャプテン翼」と紹介。トーレス選手は日本のサッカーファンの心を鷲づかみにし、人気に拍車がかかるに違いない。上海の朝刊紙「東方早報」が報じた。
トーレス選手は、「子供の頃、テレビは電波が悪くて、あまりきれいに受信できなかったけれど、学校の友達はみんな日本のサッカーアニメを話題にしていた。スペインでは『オリベルとベンジ(Oliver y Benji)』と呼ばれているアニメだ。少年サッカーチームに入った2人の少年が、日本代表になり、ジュニアW杯で優勝し、バルセロナやバイエルン・ミュンヘンに移籍して欧州で活躍するという夢のようなストーリーだった」とし、「このアニメの影響で、僕はサッカーを始めたんだ。オリベル(主人公・大空翼のスペイン版の名前)がフィールドプレーヤーで、ベンジ(同:若林源三)がゴールキーパーだったが、僕はオリベルになりたかった。このアニメを通して、僕は初めて日本という国に接したんだ」と語っている。「キャプテン翼」に関しては、アルゼンチン・プレミアリーグのマンチェスター・シティFCに所属するスター選手・セルヒオ・アグエロ選手も大ファンであることで知られるなど、さまざまな選手に影響を与えている。
トーレス選手は今回、自分のサッカー人生の「原点」となった「翼くんの国」でクラブW杯に出場できることに胸を弾ませている。また、「クラブW杯のことを、本当のW杯ではないとか言って、重要視しない人もいる。でも、チームメイトのルイス(ブラジル)が動画を見せてくれたんだけど、同じく今回のクラブW杯に出場しているブラジルのコリンチャンス・パウリスタの熱狂的なサポーターが日本に向かう選手を応援しようと空港に集まっていた」と「クラブW杯」の注目度が高まっていることにも感激の様子だ。そして、「僕たちは(日本に)旅行に来たわけではない。欧州ではクラブW杯の注目度はそれほど高くないけど、僕は世界一のクラブを決める試合だと思っている。世界チャンピョンに絶対なる。8月のUEFA(欧州サッカー連盟)スーパーカップ(UEFA主催のクラブチームによるサッカー国際大会)ではアトレティコ・デ・マドリード(スペイン)に負けてしまった。今回は絶対に失望したくない」と優勝を誓った。
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