ちびっ子コスプレイヤーと一緒に記念撮影 |
それが高校に入学したら、寮にいる時間が非常に長いですし、寮にはオタクの友人がいて、名作アニメ・漫画をすごく勧めてくるんですよ。特に、中国には動画配信サービスのサイトとかもありますよね。そういう影響もあって、高校時代は以前に比べてずっとアニメを見るようになりました。でも、これは中国に留学している学生にはかなり普通に見られる現象です。みんな、留学すると、部屋にいても暇なので、アニメを見てしまうようになって、オタク化していくんです。
高校時代は、「ガンダム」とか過去の名作アニメやメジャーアニメを本当にたくさん見ました。今までガンダムとか名前は知っていても、興味がなかったので、一回も見たことがなかったんです。なので、ガンダムを見たときは、こんなに面白いアニメだったんだと正直驚きました。このほか、「スラムダンク」や「ドラゴンボール」など自分の世代ではないメジャーアニメから入って、徐々に深夜アニメに移っていきました。今気に入っている漫画は、「SOA」、「筋肉マン二世」、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」などで、言い出したら切りがないですね。
―――――そういう意味では、いわゆる一般的なオタクのイメージとは異なりますね。
そうなんです。漫研を主催してますが、本当のオタクの人たちからすると、かなりオタクレベルが低いです。オフ会とかでも「本当にオタクなんですか?」とよく聞かれます(笑)。普通の人よりは詳しいけど、オタクに比べたらというレベルですね。声優さんの名前も覚えてませんし、監督の名前とかも気にしたことはありません。本当のオタクの人は知識量が凄いです。いつも途中から会話についていけなくなります。でも、アニメは毎日見てるし、すごく好きなんですけどね。
―――――メンバーはどんな方々が集まってきたんでしょうか?
メンバーは社会人と学生半々ぐらいです。最初の頃は男女比が半々ぐらいでしたが、現在人数が増えるとともに男性の比率が少し高まってますね。中国人も3分の1近く参加してくれてます。前回のオフ会では、中国人が半分近くを占めました。
結構、オタクの人たちって、日本では気持ち悪いとか根暗とかそういうイメージが強いかもしれませんが、「北京漫画研究会」に集まってきた人たちは、見た目はいたって普通です。でも普通なんですけど、どこか普通じゃないんですよ。(笑)みんなこだわりを持っていますし、考え方が面白い。オタクといっても、色んな人たちがいて、好きなものも全然違います。少女系が好きな人や、青年系が好きな人もいますし、キャラクターにしても、天然が好きだったり、ツンデレが好きだったり。同じアニメでも、このキャラクターが好きでこのキャラクターは嫌いとか、それぞれがみんなダブってなかったりするんです。
ただ、何か共通点をあげるとしたら、アニメを真剣に見て観察して、アニメを見た感想を、みんなに伝えて発信したいという欲と共有したいという欲が強い人たちが多いんだと思います。だからこそ、「北京漫画研究会」という場所がみんなに必要とされているのかなというような気がしています。