国際結婚は、米国、特にカリフォルニアでは、決して珍しいことではない。世界中のあらゆる民族の中でも、アジア系民族は、異民族と結婚するケースが特に多い。だが、育ってきた環境などさまざまな原因から、国際結婚には衝突が避けられない。このほど設立された「全米中国人妻・米国人夫友好会」の李芮会長は、「中国人妻と米国人夫との間には、飲食習慣の違い・言葉のギャップ・風習文化の違いなどの問題がどうしても生じてしまう。だが、一般的な米国人夫は、特に亭主関白という訳ではなく、妻のことをより良く理解しようとする気持ちさえあれば、妻の言動を尊重し、支持する態度を示す。従って、解決できない問題など生じない」と語った。米華字紙「僑報」が伝えた。
李会長の談話内容は以下の通り。
国際結婚で最もクローズアップされる問題は、おそらく食事にまつわる習慣であろう。中国人妻の多くは、「(夫が米国人の場合、)家族がひとつの鍋の料理を一緒に食べられない」と冗談交じりに話す。中国人妻の胃袋は当然、中国料理を好む「中国の胃袋」だが、「米国の胃」を持つ米国人夫は、毎日毎日ごはんや麺類を食べ続けることには耐えられない。また、多くの中国人は、「鶏の足」や「豚足」など骨っぽい料理が大好きだが、米国人夫は、それらを見ただけで怯んでしまう。食習慣のほか、言葉の問題も、夫婦の日常生活にとっての「足かせ」のひとつとなっている。米国に来たばかりの中国人妻の中には、英語がよく理解できない人が多い。また、中国人妻の両親で英語ができる人はほとんどいないため、多くの米国人夫が中国語を学び始めるが、誰もが外国語をマスターできる訳ではない。一部の中国人妻は、子供を生んだ後、子供をより良い言語環境の中で育てたいと思い、中国の祖父母のもとに行かせようとする。だが、米国人の夫にとっては、子供と別々に生活することは、奇妙極まりないことだ。出身国に関係なく、夫婦にとって最も大切なことは、お互いの違いに直面した時にこそ、十分に意思疎通を行うことだ。
生活習慣や文化・風習が異なるほか、家族からの理解が得られないことが原因で、悩みを抱えている中国人妻もいる。山東省出身で、大学院博士課程2年に在学中の王さん(仮名)がその一例だ。王さんは、やむを得ない状況から、親に内緒で米国人の恋人と昨年結婚した。結婚式に呼んだのは、米国で知り合った友人や同級生だけだった。王さんは、「今は、結婚した事実を両親に伝えて、彼らがゆっくりとでも夫を認めてくれることだけを望んでいる。私ももう30歳、今の夫と別れて新しい恋人を見つけることなど無理な相談だ」と話した。
中国人妻と米国人夫による友好会を設立したのは、中国人妻同士の交流の場を作り、互いの考えや悩み事を打ち明けられるような場を作りたいと思ったからだ。彼女らは、QQチャットグループ、微信(スマホ用チャットアプリ)、微博(ウェイボー)で交流しており、ネット上でお互いすぐに繋がることができる。また、経験豊かな中国人妻は、中国から嫁いできたという同じ境遇で、米国に来たばかりの新米妻に、子供の教育や夫婦間のコミュニケーションに関するアドバイスをしたり、英語学習クラスを受け持ったりして、中国人妻の言語上の悩みを解決する手助けをしている。
バレンタインデーを目前に控え、米国人夫からバレンタインギフトをもらった中国人妻も多い。中国人妻が、米国のバレンタインギフトだけではなく、七夕祭りのギフトや旧暦正月15日の元宵節のギフトも妻に送る習慣があることを米国人夫に教えれば、彼女らは年に3回も夫からプレゼントを受け取ることができる!(編集KM)
「人民網日本語版」2014年2月14日