キャンパスラブを実らせ3歳の息子を持つようになったガイル夫妻。 |
米国やカリフォルニアでは、国際結婚をする人が決して珍しくない。統計によると、米国では夫婦12組に1組が国際結婚だ。ロサンゼルスの民間組織「Chinese American Mixed Marriage Association」のメンバーは全て、中国人と米国人の夫婦で、20代そこそこの若い夫婦から、80代の白髪の老夫婦に至るまで、どの夫婦も面白いエピソードを持っている。 中国新聞網が米国の華字紙「世界日報」を引用して報じた。
80年代生まれの中国人留学生であるジュリアさんは、シカゴで経営管理学修士(MBA)を取得した後、南カリフォルニアで就職した。見知らぬ地で知り合いもほとんどおらず、加えてもうすぐ30歳という年齢と高学歴がネックとなり、恋人はなかなかできなかった。仕方なく婚活サイト「match」を利用したジュリアさんは、英語は流暢に話せるため、言語の面では米国人の彼氏でも問題はないが、それでもやはり華人の彼氏を選ぼうと思っていたという。
その後、ジュリアさんは華人の男性十数人と知り合ったものの、数回デートしただけで、恋は発展しなかった。ジュリアさんは、「華人はとても現実的。相手の職業や家庭背景、肩書などばかりに注目し、趣味などに言及することはほとんどない。華人のお見合いは、戸籍を調べているような雰囲気で、家柄や身分が釣り合っているかばかりに重きを置いているのに対し、肝心の『愛』はおきざり」と嘆く。そのため、ストライクゾーンを外人の男性にまで広げた。そして、オハイオ州出身で、カリフォルニア州のサンフェルナンド・バレーで物理療法師をしているショーンさんと結婚した。
ショーンさんは、「結婚相手は、白人でもアジア系でもよく、特にこだわりはなかった。肝心なのは感覚」と語る。当時約100キロ離れた場所に住んでいた2人は、長距離恋愛や帰国したいというジュリアさんの思いを乗り越え、交際1年で恋を実らせた。靴下とパンツを一緒に洗濯しない、家に入る時は靴を脱ぐといった、理解しにくい習慣の違いもあるものの、ショーンさんは黙々と中国語を勉強し、無料メッセンジャー「微信(ウィーチャット)」を通して中国人の友人を作り、南カリフォルニア大学の中国人留学生が作った映画に出演したりして、良きパートナーとなるよう努めている。