多くの中国の読者は、「キャプテン翼」が日本でサッカーの啓蒙と普及を後押しし、日本のコミック界でスポーツ各種目の飛躍に良好な役割を果たした、と思っている。これはまさに、鶏が卵を産むのか、卵が鶏を産むかの問題だ。東方網が伝えた。
日本のスポーツコミックは「巨人の星」、「あしたのジョー」を起点に、「球技」と「格闘技」に大きく分けられ、数多くの種類がある。
球技ではサッカー、野球のコミックが最も多く、次いで小島一将の「青空スタンバイ」、許斐剛の「テニスの王子様」、高橋陽一が描いた「翔の伝説」などのテニスコミックがつづく。松岡修造、クルム伊達公子、そして錦織圭などスーパープレーヤー誕生の背景だ。
バドミントンでは、東城和実の「いちばんっ!!」、咲香里の「やまとの羽根」、「スマッシュ!」はいずれも深い印象を残した。
バレーボールは日本で女子に非常に人気のスポーツで、若山佳子「パーフェクトマッチ!!」、浦野千賀子の「アタックNo.1」などが代表的作品だ。バスケットボールでは、「スラムダンク」のみならず、松田尚正の「HI5!」、藤井五成の「DRAGON JAM」、井上雄彦の「BUZZER BEATER」などが根強いファンに影響を与えた。
ゴルフ、ハンドボール、卓球、アイスホッケー、果てはドッジボール、アメフト、ラグビーなどにも豊富な作品がある。中国のビリヤードファンが名手・丁俊暉の活躍に喜んでいた頃、中野西雄の「撞球水滸伝」、大野純二の「Hot Shot」などの作品は違った味わいが評価された。ボーリング、水球、フットサルにもそれぞれ作品があり、枚挙にいとまがない。