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北京の濃霧を世界が報道 工業化に警鐘

濃霧に覆われた北京CBD周辺の建物(12日撮影)

 「北京市全体が空港の喫煙所のように見える」。ある米国の主流メディアは13日、中国の首都を先週土曜日に覆って全世界を驚かせた有害物質を含む狂気じみた濃霧を、こう形容した。北京の当日の大気汚染指数がWHOの指導基準の35倍であること、計測機器を使用せずとも大気中の排気ガスや炭塵が臭いで分かることに各メディアは驚いた。人民日報系の国際情報紙・環球時報が伝えた。

 汚染にさらされている中国人には、なおさらに不満を抱く理由がある。2011年6月に帝都(北京)を水浸しにした豪雨と同様、観測史上最も深刻とされる今回の濃霧によって、中国の急速な経済発展と都市化は少なからぬ人の目に表面的な輝きに過ぎないと映るようになった。

 「中国の都市は米国が超大国へと歩む過程で犯した過ちを繰り返している」。米誌フォーリン・ポリシーは、中国が米国のように自動車台数の急増を放置していることについて、こう指摘した。新「霧の都」と揶揄されないよう、60年前のロンドンスモッグから教訓を汲み取ることを中国に促すメディアもあった。中国は環境保護と発展の均衡をうまく図る決意をする必要があるとの声も上がった。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年1月14日

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