日本の「ソフトな突破」の背後にある「強硬な目的」 (2)
すでに人々は政治、軍事、外交面での最近の数々の動きを見て、日本の今後の行方に強く警戒せざるを得なくなっている。過去10年間に日本が遂げた数々の「ソフトな突破」を振り返ってみれば、その背後にある「強硬な目的」に難なく気づく。
日本は米同時多発テロ後に米国がイラク戦争を発動した機に乗じて、軍事戦略、防衛政策、軍事力発展などの面で新たな突破を図り、「武力攻撃事態法」や「イラク復興支援特別措置法」によって自衛隊の海外派遣を容易にした。その後も日本は自衛隊の「大義名分」、防衛庁の防衛省への昇格、防衛指針の改定、軍事装備の最新化、日米同盟の強化などの面で頻繁な動きを見せてきた。中国や韓国との関係では立て続けに強硬姿勢を示し、歴史問題や領土問題で摩擦を引き起こしてきた。安倍氏にいたっては「右傾」「強硬」といった評価のおかげで首相に返り咲いた。
全方位的な「ソフトな突破」の結果、今や戦後日本の軍事戦略「専守防衛」はスローガンのみを残してほぼ完全に骨抜きとなり、日本は平和憲法の束縛を突破する道をどんどん突き進んでいる。安倍氏のたぐいがいかに表面を取り繕っても、憲法改正は時間の問題に過ぎない。その時に、たとえ憲法9条の条文が残されたとしても、日本の軍事力拡大を制約する政策要素はすでに跡形もなく、日本は「過去の輝き」を取り戻し、アジアで再び「雄を唱える」ための道を歩むことができる。これが日本右翼勢力とその代表的人物が追い求める「強硬な目的」である。
今や、日本右翼および右翼思想傾向を持つ政治屋は次第にアジア太平洋地域のトラブルメーカーとなりつつある。彼らが歩んでいるのは危険な道だ。それが袋小路であることを、歴史は証明するだろう。国際社会は平和と発展という絶対的な道理によって、日本の「ソフトな突破」と「強固な目的」という問題を解決しなければならない。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月8日