中国人客、春節旅行で世界の「経済天使」に モラル向上が課題
中国の春節(旧正月、今年は2月10日)は世界を温め、中国人観光客は世界から好感と尊重のまなざしを浴びた。一方で少数の中国人観光客の「成金的」な振る舞いやモラルのなさも熱い話題となった。「人民網」が伝えた。
世界各国の「ゴールデンウィーク」となった春節には、中国人観光客は世界の旅行市場をけん引する最大の原動力となった。個人あるいは団体を問わず、中国人観光客の言動が注目を集めたことはきわめて自然であり、まったく理解できる。
オーストラリアの観光業実力者、チャールズ・ウッドフォード氏は、中国人観光客はオーストラリアで「最も豪快な客」と語る。英国のあるメディアは「中国人こそ世界経済を救う」と伝え、中国人観光客を「天使」と呼んだ。回復力に乏しい世界経済で各国の消費市場が起爆剤を求める中、海外旅行する中国人観光客は確かに胸を張れる。中国的文化の色彩が添えられ、中国人の言語的習慣に配慮したサービスも、豊かになったばかりの中国人に、心理的な満足を与えた。
観光は一種の経済行為であるばかりか、文化的行為でもある。観光中に、中国人観光客の視野は広がり、世界に対する理解が増す。同時に、世界も中国人観光客を通じ、真の中国を的確に把握することができる。身近な観察、とりわけ顔の見えるふれあいは、生じた誤解を消し去るのに最適だ。具体的イメージが形作られ、自然で親密な関係が誕生する。