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中国人客、春節旅行で世界の「経済天使」に モラル向上が課題 (2)

 中国人観光客は、中華文明の優れた伝統、開放的で平和な表情を世界各地に伝え、人々に与えた総体的イメージは良好といえる。理由は簡単だ。世界に経済的な理由だけで中国人を尊び、温かく迎え入れる国民はいない。「天使」の誉れは経済力だけの代名詞ではないはずだ。ただし、不適切な振る舞いがあった中国人観光客がごく少数いたことも確かだ。

 昨今、一部の中国人観光客が順番を待たず、衛生を守らず、大声で話し、交通ルールに従わないなどの行為が海外メディアの関心を集めている。タイ英字紙「The Nation」はこのほど、「一部の中国人観光客の言動がタイの習慣や風俗にそぐわない行動をとっており、迷惑している」とした読者からの投稿を掲載した。こうしたモラルの問題は、中国国内でも問題視されている。中国人観光客が外国でゴミをポイ捨てする写真が注目を集め、無数のネットユーザーが、中国人観光客のモラル向上に期待を寄せる書き込みをした。

 こうした問題は中国国内のモラル欠如を反映したもので、海外に出だしたばかりの中国人観光客にとっては無意識にとってしまった行動という側面もあるだろう。文化交流は相手方の風俗や法律を尊重するなど慣習的な制約を往々にして受ける。これにはある種の意識が必要なほか、事前に勉強をして必要な知識を補うことが求められる。当然、善意の忠告を聞くことも必要となるだろう。

 各中国人は「中国イメージ」の流動的媒体であり、「ミクロ中国」を構成している。世界の人々の目に写る「中国」は必ずしも我々が望むような美しいものではなく、批判的意見を耳にするのはやはり気持ちの良くものではない。しかし自省意識を育む手助けとなる。この視点から、外部世界との意見交換は有益であり、中国人が自身を高め続ける後押しとなろう。

 春節海外旅行はすでに幕を下ろしたが、残された課題の検討は今後も続いていく。(編集HT)

 「人民網日本語版」2013年2月26日

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宮田聡美   2013-03-01121.32.133.*
この冬、中国の観光団に参加して東南アジアへ行きました。旅行団のメンバーは大学教授や外資企業の会社員等の都市の中流階層で、旅慣れており、服装は地味で、態度は落ち着いていて、買い物も値段と質を吟味して、欲しい物だけを買うという様子でした。日本も高度経済成長期やバブル経済期に、「成金」と呼ばれる人たちが、海外で派手な買い物をしたものです。経済成長を続ける中国では、成金たちの熱狂がまだまだ続くでしょうが、一方理性的で質の高い海外旅行者層も確実に育っており、やがて後者が多数を占めるようになれば、海外における中国人観光客のイメージも自然に落ち着いてくると思います。
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