各種ステッカーを送るなど、チャットの会話の切り出し方には様々なスタイルがある。ステッカーをタイムリーに使うと、気まずい空気を変えたり、楽しく会話したりすることができる。そして、誰かが送ってきたステッカーを気に入った時にはそのままそれを保存することもある。中国日報が報じた。
「ステッカージェネレーションギャップ」に悩んでいる?
そんな便利なツールであるステッカーであるものの、笑えない誤解を招くこともあるのも事実だ。
そうした誤解は、両親とのチャットや教師とのチャットで生じるかもしれない。ステッカーやソーシャルメディアの使用頻度や受けているオンライン文化の影響の大きさなどが違うため、若者とその親の世代の人々が普段使う言葉にも大きな違いがある。
子供の送ってくるステッカーの意味が分からないという親もおり、その年代を感じさせるステッカーも、若者の「ツッコミ」の対象となってしまうことがある。
同世代間でも万能ではないステッカー
メンフィス大学のロジャー・クルーズ教授の研究では、同じツイートでも、ステッカーを添えないほうが、コミュニケーション効果が高いことが分かったという。
研究者は、特定のステッカーを使うと、相手を混乱させてしまうことがあるため、「ステッカーのコミュニケーション効果を過大評価していることがある」と注意を呼びかけている。
「ステッカージェネレーションギャップ」という現象の背後にある根本的な原因は、自分を中心にした偏った見方にある。そのせいで、他の人に自分の考えていることが伝わりにくくなっている。
また、実際に会って交流する時に、目や表情のちょっとした変化を通して伝えられる感情を、ステッカーでは表現できないということを決して忘れてはならない。
ステッカーは、文字の「風味」を増す「薬味」のような存在であるべきで、「文字」に取って代わることはできない。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年6月8日