業者と注文をめぐって交渉中のネパールのバイヤーのシジャン・バニヤさん(左から1人目)。(撮影・金家明)
「この店でメダルを1万5000枚注文した。全部自分でデザインした」。浙江省義烏市にある義烏国際商貿城で、ネパールのバイヤーのシジャン・バニヤさんは取材に対し、「最近、各種のスポーツイベントが盛り上がりをみせており、メダルの需要も以前よりかなり増えている」と説明した。中国新聞社が伝えた。
第19回アジア競技大会が9月23日に開幕する。「アジア競技会経済」に牽引されて、義烏のスポーツ用品市場は回復傾向が明らかで、バスケット、サッカー、バドミントンなどのスポーツ用品と関連グッズが店内の一番目立つ場所に置かれるようになった。
前出のバニヤさんは、「自分はこのトロフィー製品を主業務にする陳顕春社長と提携して10数年になる」と話した。
その陳社長によると、最近、各種のスポーツイベントが非常に盛んで、注文は6月までいっぱいだ。今は一部の海外のバイヤーがうちで商品を手に入れるために3ヶ月ほど待たなければならない状態だ。ワールドカップ、杭州アジア競技大会、CBA(中国プロバスケットボールリーグ)などのイベントブームは複数の民間の大会・イベントに対する牽引効果が明らかで、スポーツ用品消費ブームも続いている。今年1-4月には、店の売り上げは前年同期比10%以上増えたという。
同じく「アジア競技大会」の注文で忙しいのは義烏の複数のボール製品メーカーだ。義烏国際商貿城の業者の陸青さんは、「杭州アジア競技大会の開催が近づくにつれ、関連する受注の倍増傾向が始まった。以前はマレーシアのバイヤーが1回に注文する商品は70点あまりだったが、現在は1回で200点を注文している。革新設計の新デザインのサッカーボールの注文も伸びている。比較すると、今年の受注量は以前に比べて少なくとも20%から30%増加した」と説明した。
杭州税関所属の義烏税関のデータによると、今年1-4月に同市のスポーツ用品輸出額は前年同期比8.4%増の21億3000万元(1元は約19.8円)に達した。
同商貿城を取材すると、夏は元々スポーツ産業にとって消費の繁忙期だったが、今年はそれにオフラインイベントの全面的な再開、各地での特色ある「スポーツ+」イベントの開催、アウトドアのキャンプ熱の高まりといった背景が加わって、スポーツ用品の消費を呼び込む力、消費を推進する力が上昇していることがよくわかる。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年5月30日