「西気東輸」による天然ガス輸送量、累計8千億立方メートル以上

人民網日本語版 2023年03月22日13:20

国家管網集団によると、2022年末現在の「西気東輸」(西部地域の天然ガスを東部地域に輸送すること)第1・2・3ルート(西段、東段)からなる西気東輸パイプラインシステムの天然ガス輸送量は累計8000億立方メートルを超えている。標準石炭換算で10億7000万トンの代替効果があり、二酸化炭素(CO2)排出量を11億7000万トン、粉塵排出量を5億8000万トン減らした。人民日報が伝えた。

西気東輸パイプラインシステムの総延長は現在2万キロメートルを超えており、地球の赤道の約半周分に相当する。同パイプラインは黄河を5回、長江を3回横断し、中国でカバー範囲が最も広い天然ガスパイプラインで、中国の西部地域、長江デルタ、珠江デルタ、華中、中原地域の400以上の都市、3000社余りの大中企業、5億人近くの人口に恵みをもたらしている。

西気東輸は中国のエネルギー構造の調整を推進する積極的な役割を果たし、中国の一次エネルギー消費量に占める天然ガスの割合が2003年の2.4%から21年の8.9%への向上を促進した。

西気東輸第1ルートは中国西部大開発のシンボリック・プロジェクトで、塔里木(タリム)ガス田を主なガス供給源として、パイプライン幹線は西の新疆維吾爾(ウイグル)自治区塔里木輪台県輪南鎮から始まり、東の上海市青浦区白鶴鎮に至り、総延長は4200キロメートル。同ルートは04年10月1日に完成し、稼働開始した。

西気東輸第2ルートは、中国が初めて国外から天然ガス資源を導入する戦略的ルートで、供給源は中央アジア。同プロジェクトは西の新疆維吾爾自治区霍爾果斯(コルガス)通関地から始まり、南は広東省広州市及び香港特別行政区に至り、東は上海市に至る。パイプライン幹線及び複数の支線の総延長は9102キロメートルに達し、現在の世界でラインが最長、供給面積が最大、受益者が最多の天然ガスパイプラインだ。

西気東輸第3ルートは西の新疆維吾爾自治区霍爾果斯通関地から始まり、東の福建省福州市に至る。総延長は7000キロメートル(建設中の中段プロジェクトを含む)を超え、年間設計ガス輸送量は300億立方メートル。上流は中国・中央アジア天然ガスパイプラインCルートとつながる。

22年9月28日に西気東輸第4ルートプロジェクトが着工された。これは第1・2・3ルートに続く、中央アジアと中国を結ぶ新たなエネルギー戦略的大ルートで、西の新疆維吾爾自治区烏恰(ウルグチャト)県伊爾克什坦(イルケシタム)通関地から始まり、輪台県輪南鎮と吐鲁番(トルファン)を経由し、寧夏回族自治区中衛市に至り、総延長は約3340キロメートルで、24年の完成と稼働開始を予定している。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年3月22日

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