(写真提供・新華社)
ここ数年、中国とロシアの関係は健全な発展の勢いを常に保っている。2022年の中ロ二国間貿易額は記録的な1902億7100万ドル(1ドルは約132.5円)に達して、前年同期比29.3%増だった。中国は13年連続でロシア最大の貿易相手国になった。
二国間貿易額が増加傾向を維持
中国の対ロシア投資が急速に増加した。中国企業がロシアで投資する分野は、従来のエネルギーや農業・林業開発などから、自動車、家電、食品化工といったより多くの分野へ広がりを見せている。
ロシアの自動車市場調査会社オートスタットのツェリコフ社長は、「中国ブランドの自動車は品質が絶えず向上し、ロシアでの中国ブランド車購入台数は22年に過去最高を更新した」と述べた。
また、中国の冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機などの家電製品も、ロシア市場の開拓を積極的に進め、特にスマートホーム家電はロシアで非常に人気がある。
相互接続プロジェクトの恩恵が民生に
3月1日、モスクワ地下鉄の大環状線が全線開通して営業をスタートした。同プロジェクトの総延長は71キロメートルに達し、ロシア最大の地下鉄建設プロジェクトとなった。そのうち中国鉄建股份有限公司が建設を請け負った南西区間プロジェクトには、3つの駅と9本のシールドトンネルの建設が含まれている。
ここ数年、中ロは「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設とユーラシア経済連合(EAEU)との連携を深め続け、各種の協力事業が緩やかに推進されてきた。たとえば、モスクワに中国貿易センターの「華銘園」が完成した。中ロ原油パイプライン第2ルートプロジェクト、中ロ東ルート天然ガスパイプラインなどの重要エネルギープロジェクトが順調に稼働開始した。「浜海1号」、「浜海2号」のシー・アンド・レール国際交通回廊、中国・モンゴル・ロシア経済回廊、国際定期貨物列車「中欧班列」などの相互接続プロジェクトが推進中だ……
協力の成長源が次々出現
中ロは互いにとって最大の隣国であり、共に新興市場国だ。双方の協力は強靱性が高く、ポテンシャルが十分にあり、可能性が大きい。中ロの地方協力への意欲が引き続き高く、情報技術(IT)、越境EC、デジタル経済、バイオ医薬品などの新しい成長源が次々に出現している。
ロシア中国総商会の周立群会長は、「デジタル経済、グリーン発展、バイオ医薬品などは中ロ経済貿易協力の将来の発展における優先的方向性になり、中ロ経済の発展に新たな原動力を注入してきた。2022年2月、両国は『中ロ物品貿易・サービス貿易の質の高い発展のロードマップ』に調印し、二国間貿易の目標実現のためのルートと計画を作成した。今後、両国企業は低炭素、エネルギー、グリーンインフラなどでの投資協力をさらに展開し、グリーン技術のイノベーションを積極的に推進し、中ロ経済貿易協力の新たな成長源を協力して構築するだろう」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年3月20日