ロシア連邦中央銀行が発表した最新の報告によると、ロシアの輸入の決済における人民元のシェアが2022年1月は4%だったが、同年末は23%に上昇した。またロシアの輸出の決済における人民元シェアも同年1月の0.5%から同年末の16%に急上昇した。これに対応して、ロシアの対外貿易における米ドルとユーロのシェアが急速に減少した。22年初めの時点では、ロシアの輸出決済の87%はドルとユーロで行なわれていたが、23年1月は48%に減った。輸入決済でのドルとユーロの割合は22年1月の65%から22年12月の46%に低下した。
同報告は、「2022年3月以降、非友好国が大規模な制裁措置を実施した背景の中、ロシア経済には幅広い構造的な転換が出現し、これには対外経済活動の決済が含まれている」との見方を示した。
全体を見てわかるのは、22年末にはロシアの輸出決済においてロシアルーブルとすべての「友好国」の通貨が占める割合が52%になり、記録を取り始めてから初めてドルとユーロの占める割合を上回ったことだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年3月12日