中国商務部「米『悪名高い市場』リストの結論は非客観的で不公正」

中国商務部（省）の束珏婷報道官は9日に行なわれた記者会見で、米国がこのほど発表した「悪名高い市場」のリストに関する報告書について、「この報告書の結論は客観的でなく、公正でもなく、中国はこれに対して断固反対を表明する」と述べた。中国新聞社が伝えた。

米国通商代表部（USTR）はこのほど、2022年版の模倣品・海賊版の悪名高い市場に関する報告書を発表した。

束報道官はこれについて、「中国は、この報告書に述べられた状況が調査によって確認されておらず、結論が客観的でなく、公正でもないと考えている。米国は中国の一部の企業と市場をリストに入れながら、『リストは違法行為を認定しておらず、関係国の全体的な知的財産権保護と法執行環境に対する米国政府の分析を反映してもいない』と言明している。これは非常に専門性を欠いた、無責任なやり方だ。中国はこれに断固反対を表明する」と述べた。

束報道官は、「中国政府は知的財産権の保護を非常に重視し、立法体制を絶えず改善し、法執行の効果を絶えず向上させ、業界の自律性を絶えず誘導し、権利を侵害する行為には断固として法律に基づいて厳正に対処している。中国政府が知財権保護において達成した成果は衆目の一致するところだ」と述べた。

世界知的所有権機関（WIPO）が発表した「2022年グローバル・イノベーション・インデックス（GII）」によると、中国のイノベーション指数は世界11位で、総合順位が7年連続で上昇傾向を維持した。

束報道官は、「中国は引き続き各国とともに知財権保護をめぐる協力を強化し、世界の企業のために公平な競争が行なわれるビジネス環境を共同で構築したい」と述べた。（編集KS）

「人民網日本語版」2023年2月10日