雲南省徳宏傣(タイ)族景頗(チンポー)族自治州瑞麗市でこのほど、ある動物カメラマンが国家二級重点保護動物に指定されているバライロコセイインコが数百羽の群れを成して活動している様子を撮影した。なかでも夕陽をバックにバライロコセイインコの群れが飛ぶ様子をとらえた写真の数々は生き生きとした美しさを放っている。人民網が伝えた。
バライロコセイインコは、体長26~36センチメートル、体重85~90グラムほどの木をよじ登る習性をもつ攀禽類で、木の実や果実、新芽、穀物、種子などをエサとし、中国やバングラデシュ、カンボジア、インド、ミャンマー、タイ、ベトナムなどに分布している。
中国国内では、主に雲南省と広東省、広西壮(チワン)族自治区に生息していることが確認されていたものの、これらの地域ではこの100年ほど姿を確認することができていなかったため、専門家たちは中国国内からはすでに姿を消したのではないかと判断していた。ところが2015年4月、ある動物カメラマンが雲南省徳宏傣族景頗族自治州盈江県平原鎮で、7羽のバライロコセイインコを発見し、野生での繁殖行動を撮影した。そのため中国国内にバライロコセイインコが生息していることが改めて確認された。(編集KM)
「人民網日本語版」2023年1月30日