中国の華北エリア最大規模の放水人工湿地が天津で完成

人民網日本語版 2023年01月04日15:44

中国の華北エリアで最大規模となるノンポイント汚染浄化・放水再生利用プロジェクトである、天津市津南区再生水利用及び水生態総合修復プロジェクトが竣工した。これは天津初のノンポイント汚染浄化と放水再生を同時に行うプロジェクトとなっている。中央テレビニュースが伝えた。

紹介によると、同プロジェクトは3つのセクションに分けられており、そのうち第1セクションはプロジェクト全体の重点となっている。同セクションは主に八里湾生態片区水面及び森林地の計1万5000ムーに及ぶ。人工湿地水質浄化システムを構築し、周辺のノンポイント汚染の流れをせき止め、津沽汚水処理場の1日20万トンの再生水を生態涵養後に河川に放出することで、水質をⅣ類水基準以上にする。

情報によると、水中に水質自動観測ステーションなどの設備を設置することで、技術者は水の流れをコントロールし、水質の変化を観測できる。第1セクション以外にも、第2・3セクションも同時に完成した。挺水植物の栽培、生態浮島の設置などの各種手段により、河川の各レベル表流湿地システムを構築する。また河川の水自浄能力を取り戻し、生態バランスを維持する。

関係責任者によると、プロジェクトの竣工後、再生水が外部からの送水に代わり現地の農業発展及び生態用水の主要水源になる。これにより生態及び農業給水の逼迫を効果的に緩和し、地域の水環境の質を効果的に改善する。同時に湿地そのものが備える高いカーボンシンク機能により、年間の二酸化炭素固定量を267トン増やし、都市の微気候を改善し、地域のカーボンニュートラルの目標達成を支える。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年1月4日

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