中国国家林業・草原局の李春良副局長は19日に北京で、「この10年、中国の森林率は24.02%に、草原の植生被覆率は50.32%に達した。また、この10年、中国は、世界の新規森林面積の4分の1に寄与した」と明らかにした。中国新聞社が報じた。
李副局長によると、中国の森林面積は約2億3066万6666ヘクタールで世界5位、森林蓄積量は194億9300万立方メートルで世界6位、人工林保存面積は約8760万ヘクタールで世界1位、草地面積は2億6453万3333ヘクタールで世界2位、湿地面積は約5666万6666ヘクタールで世界4位となっている。また、中国は、世界で生物多様性が最も豊富な12ヶ国の一つで、世界のほぼ全ての生態系のタイプをカバーしている国となっている。
李副局長は、「この10年、中国では新型自然保護地体系がおおよそ構築された。そして、国家公園をメインとし、自然保護区を基礎とし、各種自然公園をサブとする、自然保護地体系の構築に取り組み、第一陣として、三江源国家自然保護区、ジャイアントパンダ国家公園、アムールトラ・アムールヒョウ国家公園、海南熱帯雨林国家公園、武夷山国家公園が設立された。北京には国家植物園が、広州には華南国家植物園が設立された。74%の重点保護野生動植物、65%の高等植物群落が効果的に保護されている」と成果を強調した。
砂漠生態系の保全・回復について、李副局長は、「この10年、中国が砂漠化防止任務を完了した土地の面積は累計で1853万3333ヘクタールに達した。そして、荒漠化した土地、砂漠化した土地、石漠化(土壌流出により岩石が露出する現象)した土地の面積がそれぞれ約500万ヘクタール、約433万ヘクタール、約526ヘクタール減少し、回復可能な砂漠化した土地の回復率が53%に達した」と説明した。
生態工学の分野ついて、李副局長は、「中国は、チベット高原や黄河流域、長江流域といった重要な生態的地位にある地域で、林草地域性系統的改善プロジェクトを66件、国土緑化モデルプロジェクトを40件実施してきた。そして、天然林保護プロジェクトを全面的に実施し、天然林約1億7186万6667ヘクタールが保護され、耕作をやめ、森林や草原に戻す『退耕還林還草プロジェクト』が累計で約3466万6667ヘクタールで実施され、陝西省のグリーンマップが北に400キロ伸びた。始動時期が最も早く、実施期間が最長の三北(東北、西北、華北)防護林プロジェクトではこの10年、約6万6667ヘクタール級の保安林拠点が15ヶ所集中的に設置された」と成果を強調した。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年9月20日