税関総署が7月13日に発表した今年上半期の中国の対外貿易の実績によると、同期の中国物品貿易輸出入額は前年同期比9.4%増加し、そのうち輸出は同13.2%増と大幅増加し、輸入も同4.8%増加した。6月の輸出入額は同14.3%増となり、成長率が今年の単月の最高を更新した。
上半期の中国の対外貿易輸出入は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて4月に低迷期を迎えたが、その後は回復して2けたの高い成長率を達成し、V字反転を遂げて、その強靱性をありありと示した。
中国の対外貿易はなぜV字反転を実現できたのか。中国が感染症を急速に抑制できたことが主な原因と考えられている。税関総署の李魁文報道官(統計分析司司長)は、「年初以来、新型コロナとウクライナ危機が外部環境のリスクと挑戦を増大させたが、全体として見ると、グローバル経済は引き続き回復傾向にあり、国際市場のニーズは安定を保っている。年初以来、長江デルタ地域、珠江デルタ地域、東北地域などで局地的に感染症が発生し、関連する地域の輸出入が一度は減少したが、喜ばしいことに感染症の影響は急速に克服され、こうした地域の月間対外貿易輸出入額の成長率は急速にマイナスからプラスに転換し、回復・好転して、全国の対外貿易の安定的増加のベースを力強く維持した」と述べた。
下半期を見通すと、グローバル経済回復の不確実性が高まったことを背景に、中国の対外貿易の輸出は圧力に直面することが予想される。しかし大半の専門家が、「中国の輸出は圧力を受けながらも高い強靱性を備えている」との見方を示す。米AP通信によると、中国の対外貿易輸出入の回復状況は急速な成長傾向を示しており、ここから中国経済が回復し始めたことがわかるという。調査によれば、製造業とサービス活動が加速し始めたのに伴い、現在の勢いが続くことが予想されるという。米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のグローバル市場担当エコノミストのビスワス氏は、「この勢いが続けば、2022年下半期は、『中国の輸出入はさらに力強くなる』見通しだ」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年7月14日