六中全会

フォロワー100万人以上抱える52歳の女性ライブコマーサー 浙江省

人民網日本語版 2021年12月09日10:48

「3、2、1、スタート!」。多くの人がまだ布団の中でウトウトしている冬の早朝7時、女性パーソナリティーの王改地さん(52)は浙江省桐郷市濮院鎮にあるライブコマース拠点ですでにライブコマースの準備を整えていた。すっきりした感じのショートヘアの王さんは、商品を手に持った瞬間、目をキラキラと輝かせてPRを始める。中国新聞網が報じた。

インタビューに応える王改地さん(撮影・周孫楡)。

河南省鄭州市出身の王さんは、アパレル貿易業界ですでに約30年ほどの経験があり、「セーターのお姉さん」と呼ばれている。2015年、主婦になり暇を持て余すようになっていた王さんは濮院鎮にある中国最大のニットウエア集散地に行って、二度目の起業にチャレンジ。ライブコマースを始め、その売上高は1ヶ月500万元(1元は約17.86円)を超えるようになった。

王さんは、「初めのうちは、私たちのライブコマースを見てくれる人はいなかった。ライブコマースというのは、若者がするもので、私のような50を過ぎた人がするものではないと思っている人が多いから」と振り返る。

しかし、「年齢が仕事や生活のネックになるのは嫌だ」と王さん。

「苦労は厭わない」というのが王さんの特徴で、若い時には三輪車をこぎながら、知人もいなければ右も左も分からない陝西省西安の村の家を一軒一軒訪問しては毛糸を集めたり、バスに乗って湖北省武漢まで仕入れに行き、夜中のバスで鄭州に戻って露店で売ったりしたこともあるなど、中国各地の多くの都市に足跡を残してきた。こうして挑戦を続けた王さんは、45歳で「退職」した際には、鄭州市内でセーターの卸売店5軒を経営し、年商は数千万元に達していた。

その後数年間、主婦の生活を楽しんだ王さんだったが、暇をもて余すようになってしまったという。

王さんは、「今、『寝そべり現象』という言葉が流行しているが、寝そべっていると、私は虚しさを感じてしまい、一生懸命何かをしていないと価値を感じることができない。それで、2015年に、鄭州の店を売って、南にある浙江省に行き、新たなスタートを切ることにした」と話す。

ライブコマースをする王さん(撮影・周孫楡)。

起業当時、毎朝4時に起きて、7時ちょうどにライブコマースを始め、夕方まで続けていた。あまり売れなかったときは、夜に再びライブコマースをして、1日十数時間ほとんど休憩せずに働くという生活を送った。人手不足だったため、商品選びから発送まで全てを自分で行い、最も多い日で1日に500件分以上の注文書を手書きしたこともあったという。そして春節や祝祭日になると、王さんは「お母さん」代わりとなって、従業員たちに食事を作って振る舞っている。

元々は3人だった王さんのチームは現在、30人以上まで大きくなり、あるショート動画プラットホームのフォロワーは100万人を超えている。王さんはその秘訣を「自信」と「誠意」と総括する。

「自分の年齢のことを恥ずかしく思ったことは一度もない」と話す王さんは、「商品のターゲットは自分と同じ40-60歳の女性。自分の生活に対する姿勢を通して、フォロワーに『50歳の女性でも美しさを追求し、事業で成功を収めることができる』ということを伝えたい」と話す。

そして、ライブコマースを見ている視聴者に、「見ている時間が長すぎるので、退席して外に出て運動するように」とアドバイスしたり、自分のスタイルに悩んでいる人には、「もしダイエットに成功したら、うちの店の服をなんでもあげる」と、太っ腹な約束をしたりしているという。

多くの人が称賛する50代の女性には見えない自信と美しさについて、王さん自身は、「私自身が自立していることと関係ある」と話す。

そして、「女性が自信を持つには自立し、自分の価値を見出す必要がある。女性は何歳になったら、何をしなければならないというルールはない。80歳になって髪が真っ白になっても、若者と一緒に山に登ったり、スキーをしたりして、有意義に人生を送りたい」と語る。 (編集KN)

「人民網日本語版」2021年12月9日

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