六中全会

チベット国境を守る警察に手編みのマフラーを送った河南省の老夫婦

人民網日本語版 2021年11月25日15:36

西蔵(チベット)自治区山南(ロカ)国境管理支隊色辺境派出所に今月23日夕方、きちんと折り畳まれた手編みのマフラーが入れられた小包が届いた。一緒に入っていたカードには「最も素敵な方々に敬意を込めて」と書かれていた。中国新聞網が報じた。

「最も素敵な方々に敬意を込めて」と書かれていたカード(撮影・趙元芳)。

この小包を送ったのは河南省安陽市竜泉鎮西洪溝村に住む80代の夫婦・趙中福さんと張娥梅さん。マフラーは二人の手編みだ。ある時、ロカ辺境管理支隊色辺境派出所の警察官は長期間にわたって、標高が高い場所で低酸素と戦いながら、寒さが厳しく雪が積もる国境地帯の防衛に当たり、その安全と安定を守っているというニュースを偶然目にした二人はとても感動し、その警察官たちにマフラーを送ることを決めたのだという。そして、約20日かけて、マフラー10本を編むと、5000キロ離れたチベット自治区の派出所に郵送した。

マフラーを編む張娥梅さんと、その後ろでマフラーの入った段ボール箱を電動三輪車に積み込む趙中福さん(写真は二人の家族が提供)。

警察官の蔡国偉さんは、二人から送られてきたマフラーを受け取った時のことについて、「すぐに首に巻きつけた」と振り返り、「冬の平均気温は氷点下15度近いという環境で、体が暖かくなっただけでなく、心もとてもほっこりした。二人には本当に感謝している。二人がずっと健康であることを祈っている」と語る。

二人から送られてきたマフラーを首に巻いて党旗を掲げる警察官たち(撮影・趙元芳)。

趙さん夫婦に電話して感謝の気持ちを伝える色辺境派出所の警察官たち(撮影・趙元芳)。

共産党員でもある趙さんは今年86歳、その党歴はなんと62年にもなる。2008年以降は農作業ができなくなり、妻の張さんと共に手編みのマフラーを作ることに専念しているのだという。二人はここ十数年でマフラー約2万本を編み、編み機6台が壊れてしまったという。そして、中国の貧しい山地にある小学校や国境のある9省(区)にマフラーを送り、現地の経済的に困難な学生や国境を防衛している人たちに、温かい愛を送り届け続けている。(編集KN)

パトロールする色辺境派出所の警察官たち(画像は色辺境派出所が提供)。

「人民網日本語版」2021年11月25日

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