中国のIMT-2020(5G)推進グループの2021年総会が6日に深セン市で行われた。同日午後には「中国5G発展・経済社会影響白書(2021年)」を発表した。同白書によると、2021年上半期には、世界の5Gモバイル接続デバイスの市場規模が前年同期比43%増の133億ドル(1ドルは約113.4円)に上り、このうち中国のグローバル市場への寄与度が44%に達したと指摘した。中国新聞社が伝えた。
同白書によれば、5Gスマートフォンの面では、21年1-10月の中国の出荷量が同68.8%増の2億台に達し、同期のスマホ出荷量の伸びを12.0%牽引した。上半期の中国国内市場の出荷量は世界市場の50%以上を占めた。
同時に、21年9月末現在、中国の5G端末接続数は4億4500万台に達して、世界全体の80%以上を占め、5Gのユーザー浸透率は27%を超えた。プロバイダー、インターネット企業、文化・観光企業、メディアなど各業界のリーディングカンパニーが、超高精細動画、クラウドゲーム、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)などの分野でそろって展開を進めている。21年9月末現在、中国電信(チャイナ・テレコム)と中国聯通(チャイナ・ユニコム)が共同建設・共有した基地局は50万ヶ所を超え、建設コストを1千億元(1元は約17.9円)以上カットし、毎年の電力使用量が120億kWh以上の省エネになった。
このほか21年には5Gの商用化が重要な進展を遂げて、経済社会への影響がさらに拡大した。計算では、21年に5Gが直接もたらした国内生産額は前年比33%増の1兆3千億元、直接の経済付加価値は同39%増の約3千億元、間接的にもたらした国内生産額は同31%増の約3兆3800億元、間接の経済付加価値は同31%増の約1兆2300億元となっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年12月8日