「路上ライブ」する視覚障碍者の父親の隣で一心に勉強する少年の姿 (2)

人民網日本語版 2021年03月29日16:54

慶逍君が中学生になってからは、勉強がおろそかにならないようにするため、週末だけ街中に出かけるようになった。こうした日常はすでに7年目となり、慶逍君も小さい男の子から、父親よりも背の高い少年へと成長。しかし、二人の「絆」は今も変わることなく続いている。

努力は必ず報われる

貧しい生活の中でも、慶逍君の真面目に学ぶその姿に多くの人が感動している。

週末になると、慶逍君はいつも歌を歌う父親と一緒に街中に行く。二人のことを知って、7キロ離れた場所からわざわざ公共バスに乗ってやって来たある高齢の女性(81)は、ビスケットと水、服、そしてお小遣い40元(1元は約16.7円)を慶逍君に渡し、慶逍君の頭をなでながら、「本当にいい子だ」と褒めてくれたという。

少し前には、慶逍君は通りがかったある人から本を数冊と、「知識は運命を変えてくれる」と書かれたメモをもらったという。

そして努力は必ず報われるものだ。真面目に勉強する慶逍君は、校内優秀学生、三好学生(身体・学業・思想ともに優秀な学生)、隊の優秀幹部、さらには柳州市の「三好学生」などに何度も選ばれ、たくさんの賞状を手にしている。

中学に入ってからは半学期のうちに、「中間テスト成績優秀賞」、「生物成績優秀賞」、「学校やクラスの活動に積極的に参加し、学習態度が際立っている賞」など、たくさんの賞を受賞した。

親切な人の助けに対して、慶逍君は、感謝の気持ちを忘れず、「一生懸命勉強して、いつか助けてくれた人に恩返しをし、僕のようにたいへんな生活をする人を助けることができるようになりたい」と話した。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年3月29日

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