世界最大の綿花消費国であり、世界で2番目に大きい綿花の生産国である中国は、2020/2021年度の綿花の生産量が約595万トンだったのに対して、総需要量は約780万トンと、約185万トン不足している状態だ。うち、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の生産量は520万トンと、中国の生産量の約87%を占め、国内消費の約67%を占めている。
新疆ウイグル自治区産のロング・ステープル・コットンは、暖かく、通気性に富み、肌触りが良く、世界でもトップクラスの品質で、衣類や布団などに適しているため、長年、供給が需要に追いつかない状態となっている。国内の需要を満たすために、中国は毎年、約200万トンの綿花を輸入しており、近年は輸入ルートを積極的に開拓し、国内の綿花のサプライチェーンの安定を図ってきた。中国はさらに、綿花のストック制度も構築し、綿花農家を支援している。 (編集KN)
「人民網日本語版」2021年3月26日