工業・情報化部(省)の肖亜慶部長は1日に行われた国務院新聞弁公室の記者会見で、「第13次五カ年計画の期間に、中国の工業付加価値額は23兆5千億元(1元は約16.5円)から31兆3千億元に増加し、世界の製造業への寄与度は30%に迫り、中国は11年連続で世界最大の製造業国家になった」とした上で、「第13次五カ年計画の期間に、中国の製造強国建設とネット強国建設の目標は目に見える成果を上げ、各項目の主要目標・任務は予定通り達成された」と述べた。人民日報が伝えた。
第13次五カ年計画期間には、ハイテク製造業の付加価値額の平均増加率が10.4%に達し、全国の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の平均増加率の4.9%を上回った。情報伝送、ソフトウェア、情報技術(IT)サービスの付加価値額が目に見えて増加し、約1兆8千億元が3兆8千億元になった。
肖氏は、「第13次五カ年計画期間の中国の産業構造の高度化は主に3つの面に現れている」として、次の3点を挙げた。
(1)従来産業のモデル転換・高度化が加速し、中国は第13次五カ年計画期間に鉄鋼産業の過剰生産能力1億5千万トンを削減するとの目標を2年前倒しして達成し、「ゾンビ企業」の粗鋼生産能力を累計6474万トン削減した。また生態環境に配慮したエコ工場2121ヶ所、エコ工業パーク171ヶ所、エコサプライチェーン企業189社を建設・設立し、エコ製造業システムがほぼ構築された。
(2)戦略的新興産業が加速的に発展し、最先端分野で絶えず新たなブレークスルーを達成した。新エネルギー自動車の生産量・販売量は6年連続で世界一になった。2020年には一定規模以上の工業企業の付加価値のうち、ハイテク製造業が占める割合は15.1%、ハイテク設備製造業の割合は33.7%に達し、産業構造の最適化・高度化をけん引・誘導する重要な力になった。
(3)産業イノベーション能力が目に見えて増強され、一部の鍵となる技術と製品が重大なブレークスルーを達成した。第13次五カ年計画期間に、中国は国家製造業イノベーションセンター17ヶ所を建設し、航空宇宙設備の技術水準が大幅に向上し、深海遠海海洋工事設備とハイテク船舶が急速に発展し、顔認証など人工知能(AI)の重要分野の特許件数は世界のトップグループ入りを果たした。
また中国の5G商用化は着実な一歩を踏み出した。20年末現在、稼働する5G基地局は累計71万8千ヶ所に上り、5Gネットワーク接続端末数は2億台を突破した。5Gユーザーのモバイルネットワークアクセス量は4Gユーザーに比べて約50%多く、5Gの通信料金は2年間で46%値下がりした。
世界最大規模の5Gネットワークだけでなく、中国は第13次五カ年計画期間に、世界最大規模の光ファイバーネットワークと4Gネットワークも構築し、ギガクラス光ファイバーを導入した世帯は1億世帯を超えた。電気通信事業の一般的サービスを深く推進することで、行政村の4G・光ファイバー開通率がいずれも99.9%を超えた。ネットワークの通信速度の引き上げと通信料金の引き下げのための特定行動を持続的に展開し、第13次五カ年計画以降、中国の固定ブロードバンドと携帯電話の通信料金は平均で95%以上値下がりした。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年3月3日