1月25日の時点で、江蘇省、浙江省、河北省、雲南省、新疆維吾爾(ウイグル)自治区を除く、中国26省(自治区・直轄市)が2020年の経済報告を発表している。澎湃新聞が伝えた。
経済総量11兆元の広東省が32年連続でトップ
2020年の経済総量を見ると、広東省が文句なしの首位。年間経済総量が11兆元(1元は約16.0円)を超え、32年連続でトップだった。総量は、ロシア、韓国の2019年の国内総生産(GDP)を上回っており、新型コロナウイルスの影響で、中国は唯一、プラス成長を実現した主要エコノミーとなったことを考慮すると、広東省のGDPは、2020年のロシア、韓国のGDPをも上回っていることは確実だ。
2020年、広東省の域内総生産(GRP)は前年比2.3%増の11兆760億元だった。これは一国に匹敵するほどの経済規模と言える。同省の2020年のGDPは、1兆7101億ドル(1ドルは103.74円)に相当する。
世界銀行の2019年の統計によると、ロシアのGDPは1兆6999億ドルで、世界11位、韓国は1兆6467億ドルで世界12位となっている。広東省の2020年の経済総量は同2国を上回っており、カナダに次ぐ規模となっている。経済総量が毎年広東省に次ぐ規模の江蘇省はまだ2020年のGDPを発表していない。ただ、2019年の経済総量は10兆元に迫り、GRPは前年比6.1%増の9兆9600億元だった。
江蘇省が中国で10兆元を突破する2番目の省になることはまず間違いない。2020年の統計を見ると、第1四半期(1-3月)のGDPは前年同期比5%減、上半期は前年同期比0.9%増、1-9月期は前年同期比2.5%増で、多くの項目の指標が昨年と同じ水準、または上回る水準に達した。
山東省の2020年のGDPは前年比3.6%増の7兆3100億元。河南省が前年比1.3%増の5兆4997億元でその後に続く。
2020年、GDPが「4兆元」に達した省(区・市)は、四川省(4兆8600億元)、福建省(4兆3900億元)、湖北省(4兆3400億元)、湖南省(4兆1800億元)の4省。うち、湖南省は初めて4兆元を突破し、伸び率は3.8%で、前年よりも2.5ポイント上昇した。
上海市、安徽省、北京市の2020年のGDPは3兆元を突破し、陝西省、江西省、遼寧省、重慶市、広西壮(チワン)族自治区は2兆元台だった。1兆元の大台を突破したのは、貴州省、山西省、内蒙古(内モンゴル)自治区、天津市、黒竜江省、吉林省の6省(区)だった。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年1月27日