2018年に微信(WeChat)のモーメンツの話題をさらった、かえるが旅から帰るのを待つ日本の放置系ゲームアプリ「旅かえる」を覚えているだろうか?12月7日、同アプリを開発するヒットポイントは、中国の独占運営権を持つ阿里巴巴(アリババ)グループのゲームパブリッシングブランド・霊犀互娯(Lingxi Games)から、アプリ「旅かえる・中国の旅」を正式にリリースし、各ゲームプラットフォームでダウンロードできるようになった。
日本版と違い、旅かえるは中国の美しい川や山などの景色が広がる場所を旅する。旅先のユニークな名産品を持ち帰り、中国ならではの情緒を楽しむことができる。
しかし、一世を風靡してから2年が経ってからのリリースとあり、ネットユーザーからは、「また、かえるブームを巻き込こすことができるのか?」と疑問を呈する声も上がっている。では、旅かえるの「中国の旅」には、どんなサプライズがあるのだろう?
遅ればせながらのリリースとなった中国版「旅かえる」
多くのゲーマーからすると、アプリ「旅かえる」の中国バージョンは、おくればせながらのリリースとなった。なぜなら、2018年4月初めに、アリババは「旅かえる」の中国大陸部における独占運営権を獲得したと発表していたからだ。
2018年4月初めに、アリババが中国大陸部における独占運営権を獲得したと発表した「旅かえる」(資料画像)。
その後、同年5月3日に、「旅かえる」はアリババが運営する淘宝内でミニゲームとして配信され、内部テスターが行われた。その名前が「旅かえる:中国の旅」だった。同月、淘宝はぬいぐるみや3C (コンピューター、通信、コンシューマーエレクトロニクス)グッズ、食品、コスメ、マタニティ・ベビー用品、スマート製品、家具・日用品、旅行用収納グッズ、カバン、ポストカードなど、「旅かえる」の関連公式グッズを発売した。
しかし、アプリ「旅かえる」の中国バージョンはリリースされることなく、html5gameとして、淘宝内で配信されるにとどまっていた。また、「旅かえる」の人気は現在すでに下火となっている。そのため、多くのゲーマーからは、「中国バージョンのアプリは最終的に暗礁に乗り上げるのでは」と心配することも上がっている。しかし、アプリがリリースされると、ネットユーザーからは、「初めて遊んだ時の感覚が蘇った」とのコメントが寄せられた。
アプリ「旅かえる・中国の旅」がリリースされ、「初めて遊んだ時の感覚が蘇った」と書き込むネットユーザー(ウェイボーのスクリーンショット)。