中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は10日の定例記者会見で、「日本の上野動物園のジャイアントパンダ『シャンシャン』は本来今年末に帰国する計画だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、計画通りの帰国は難しいとみられる。現在、双方の協力当局が『シャンシャン』の健康と安全の観点から連絡を急ぎ、『シャンシャン』の中国返還の具体的日程を協議している」と述べた。
【記者】日本の上野動物園の人気者パンダ「シャンシャン」が今月末に中国に返還されるとの報道があった。このニュースを聞いた上野地区は様々なお別れのイベントを催し、名残を惜しみ、感謝と祝福の意を表明した。多くの日本のインターネットユーザーが名残を惜しむメッセージを残した。これについてコメントは。
【華報道官】ここ数日、「シャンシャン」は日本人を始めとする多くの人々の心を動かした。「シャンシャン」が日本を離れるかも知れないと知ったフジテレビからも、10日午前、外交部報道官弁公室に質問が寄せられ、我々は中国側所管部署に問い合わせた。中国側と日本・東京のジャイアントパンダ共同研究事業は2011年2月の開始以来、大変順調に進み、ジャイアントパンダの保護と繁殖、科学研究、技術交流、一般教育などの面で実り豊かな成果を挙げた。我々は日本の人々が「シャンシャン」に対して名残を惜しんでいることをよく理解しており、また日本の人々、とりわけ上野動物園の「シャンシャン」に対する心のこもった行き届いた世話に非常に感謝している。無邪気でかわいらしいパンダが子供たちを始め日本の人々に多くの楽しみを与え、また両国友好の使者となり、中日両国民間の友好的感情の増進に独特な貢献を果たしたのは確かだ。
「シャンシャン」は本来今年末に帰国する計画だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、計画通りの帰国は難しいとみられる。現在、双方の協力当局が「シャンシャン」の健康と安全の観点から連絡を急ぎ、「シャンシャン」の中国返還の具体的日程を協議している。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年12月11日