南京大虐殺から83年 ずっと忘れない

人民網日本語版 2020年12月14日15:01

83年前の12月13日、旧日本軍が南京を占領。約40日間にわたる殺害、暴行、放火により、市民30万人以上が虐殺された。これは平均すると12秒ごとに一人の中国人が殺害された計算になる。中央テレビニュースが報じた。

1937年末、南京に進攻した旧日本軍は、中国人兵士と一般市民を下関の河岸に連行して射殺。死体が岸辺を埋め尽くすという、ぞっとするような残忍な光景が広がった。

今月13日は7回目を迎えた南京大虐殺犠牲者国家追悼日で、中国は国を挙げて殺害された全ての犠牲者を追悼した。

それは、憎しみを抱き続けるためにではなく、「強くならなければならない」と呼びかけるためだ。

南京大虐殺

生存者はわずか73人に

今年、南京大虐殺の生存者4人がまたこの世を去った。現時点で、リストに登録されている生存者はわずか73人となった。

2020南京大虐殺の生存者100人の実録(白黒写真は亡くなった生存者)

11月25日、中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館で南京大虐殺遺族慰霊祭が行われ、生存者の夏淑琴さん、葛道栄さん、石秀英さんら9人の家族25人が亡くなった家族ら犠牲者を追悼した。

83年の年月が経ったものの、当時のことを振り返ると、高齢になった生存者たちは依然として胸を締め付けられるような悲しみを蘇させている。

艾義英さん(92)は、「犠牲者の名前が刻まれている嘆きの壁の父親の名前を見ると、涙があふれてくる」と話す。

夏淑琴さん(91)は、「8歳の時に、家族が殺害され、私はなんとかそこから脱出した。家族たちに会いたい。その死はあまりに残酷だった。今後、何回慰霊祭に参加できるか分からないが、生きている間に、日本政府が私に直接謝罪してくれたら、心が落ち着くのだが」と語る。

中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館で開催された「南京大虐殺史実展」では、11月20日の閉館までの62日の間に、来場者2万550人がメッセージを寄せ、そのメッセージノートを重ねると高さは148センチにもなる。

ある来場者はメッセージボードの前に30分立ち止まり、「貴重な今を大切にしたい」と書き込んだ。

ある6歳の子供は、中国語のローマ字表記で「世界平和」と書き込でいる。

「祖国が必要とするのであれば、召集されれば必ず応じる」、「平和のために兵士になる」。そこには、現代の軍人たちが祖国や国民に対する厳粛な誓いを書き込んでいる。

南京にあるたくさんの犠牲者の墓地には、花が供えられ、市民らが式典に参加して追悼の意を表した。

南京の地下鉄の多くの駅には、平和を願う壁が設置され、社会の各界の人々がそこに名前や平和を心から願うメッセージを残した。

戦争の火が消え、平和の花が咲き続けることを願っている。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年12月14日

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