長江中・下流地域で水害状況が依然として深刻だ。複数地域の農地と家屋が水没し、住民の財産が損害を受けている。一分一秒を争う災害救助の最前線で、北斗高精度測位、クラウドコンピューティング・ビッグデータ、ドローン航空測量などのハイテクの「神器」が神通力を発揮し、洪水対策の貴重な時間を稼いでいる。
安徽省合肥市廬江県同大鎮石大圩が22日、決壊した。川の水が勢いよく周辺の農地と村に流れ込み、直ちに救援が必要となった。千尋位置は北斗高精度時空スマートサービスによりドローンに能力を与え、同大鎮の被災状況を速やかに復元した。洪水対策と災害救助に科学的根拠を提供し、効率を大幅に高め、人々の命・財産の安全を効果的に守った。
上海市消防救援総隊の指揮を受け、千尋位置のエンジニア2人は上海から車で夜を徹して移動し、23日午前6時に合肥に到着した。千尋位置北斗高精度時空スマートサービスを搭載したドローンが、8時20分頃に初めて飛行した。4回の飛行による飛行距離は340キロメートル以上で、3034枚の写真により33.2平方キロメートルの被災状況を記録した。
飛行終了後、エンジニアは緊急で写真のデータを処理し、ドローンが撮影した高精度被災状況写真と被災前の衛星写真を比較対照した。速やかに被災地の範囲を評価し、決壊部分の位置と長さを正確に測量するとともに、被災地の高電圧タワーの水没、洪水により身動きが取れなくなった民家などを速やかに発見した。全過程に1時間余りしかかからなかった。
それと同時に、ドローンが撮影したデータはクラウドにアップロードされ、3次元再構築された。わずか3時間内に処理が終わり、普通の作業ステーションの8-10倍のペースだった。3次元モデルは水位上昇後の民家の水没エリアを予測できるだけでなく、決壊部分を塞ぐため必要な土の量を計算できる。これらは救援計画に正確なデータ的指導を提供した。
従来のドローンによる航空測量と異なり、千尋位置のサービスを搭載したドローンはリアルタイムのセンチメートル級の測位が可能だ。現場で基地局を設置する必要がなく、洪水救援の貴重な時間を稼ぐ。
これは千尋位置の技術の蓄積によるものだ。千尋位置は全国で2600基以上の北斗地上増強基地を建設し、全国のネットワークを形成するとともに、独自開発した時空スマートアルゴリズムにより、全国のユーザーにセンチメートル級の測位、ミリメートル級の感知、ナノ秒級の時報サービスをスピーディに提供できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年7月31日