中国応急管理部(省)の公式微博(ウェイボー)アカウントによると、7月28日の時点で、出水期(6月1日)に入ってから現在までに中国全土27省(区、市)で発生した水害の被災者の数は延べ5481万1000人で、直接的な経済損失は1444億3000万元(1元は約15円)に達した。中国国家水害・干ばつ対策総指揮部は検討を重ねた結果、長江や淮河の水害防止緊急対応レベルを2級で維持することを決めた。同対応レベルは17日間継続していることになる。中国新聞社が報じた。
資料写真、安徽省六安市裕安区で、ゴムボートを使って身動きが取れなくなった被災者に水などの物資を運ぶ準備をする救助員(撮影:張■子、■は女へんに亜)。
雨雲が北上し、今月29日、黄淮、華北、東北などの地域では強い雨が降る所があると予想されている。それに伴い、海河、黄河、松遼流域などでは深刻な水害が発生する可能性がある。中国国家水害・干ばつ対策総指揮部の業務グループは第一線におけるチェック・指導を強化し、各地に対して、水害防止策、災害発生後の救援策など各対策を着実にしかも迅速に実施するよう指示している。
応急管理部の統計によると、今月28日の時点で、出水期に入ってから江西省、安徽省、湖北省など中国全土27省(区、市)で発生した水害の被災者の数は延べ5481万1000人で、死者・行方不明者は158人、緊急避難した人の数は376万人、倒壊した家屋は4万1000棟、損壊した家屋は36万8000棟、被災した農作物の面積は528万3300ヘクタール、直接的な経済損失は1444億3000万元に達している。直近5年の同期の平均値と比べると、被災者数は23.4%増、被災が原因の死者・行方不明者数は53.9%減、緊急避難した人の数は36.7%増、倒壊した家屋の数は68.4%減、直接的な経済損失は13.8%増となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年7月29日