今月10日、湖北省武漢市の武昌方艙医院(臨時医療施設)から最後の新型コロナウイルス感染患者49人が退院し、これにより患者を受け入れた同市の方艙医院15ヶ所全てが休止となった。人民網が各社の報道をまとめて報じた。
この約1ヶ月間、方艙医院は、歴史的な救援任務を果たし、武漢がウイルスの闘いで流れを完全に変えるうえで、重要な役割を果たした。
武昌方艙医院(臨時医療施設)から退院した最後の患者49人。(撮影・賴■琳。■は品の口が金)
方艙医院は休止するが、その活躍は歴史に永遠に刻まれることになるだろう。
決定から29時間後には病床4000床以上を設置完了
新規感染者数が高止まりの状態で推移し、病院の病床不足が深刻化するなど、1ヶ月ほど前の武漢市は極めて深刻な状況に直面していた。
2月2日、武漢市新型コロナウイルス感染拡大防止・抑制指揮部は、同市全域の各地域に対して、感染確定患者、感染の疑いがある患者、発熱患者、濃厚接触者という4種類の「四類人員」に分けて受け入れ、隔離を行うよう指示した。ただ、そのキャパシティーは限界に近く、対応する受け入れ先の建設が急務となった。
2月3日、中央指導グループは、方艙医院の設置を決定した。そして、同日夜、3ヶ所に病床合わせて4300床の「方艙医院」を設置することが決まり、作業員が午前4時には現場に駆け付け、決定からわずか29時間後には4000床以上の病床の設置が全て完了した。
最終的に、武漢には方艙医院16ヶ所が設置され、実際に15ヶ所が患者を受け入れ、病床の数は合わせて1万3467床に達した。
2月5日、江漢区武漢国際エキシビションセンターを改造して設けられた「方艙医院」がまず最初に患者の受け入れを始めた。