新型コロナウイルスによる肺炎の影響で、テレワークの需要が短期間で爆発的に増加した。百度の注目度指数によると、2月のテレワークの検索指数は前年同期比で491%増加し、前月比で317%増加した。「中国新聞週刊」が伝えた。
「両刃の剣」であるテレワークだが、感染状況が収束してもその拡大は続くのだろうか。そして一定の割合で従来のオフラインでの勤務に代わるスタイルとなるのだろうか。
「加速ボタン」を押すことになったテレワーク
現在、テレワーク分野では「釘釘」がトップに立ち、「企業微信(WeChat)」がこれを猛追し、「飛書」はやや大きく出遅れているというのが現状だ。
モバイルビッグデータサービスの「極光」がまとめたビッグデータでは、1月1日から2月21日までの間に、1日あたりのアクティブユーザー数が釘釘は2610万人から1億5千万人まで増え、企業微信は562万人が1374万人に、飛書は7万9500人が25万人にまで増えた。華為(ファーウェイ)が昨年末に打ち出したオフィスツール「WeLink」は7万6500人が18万3千人まで増えた。3月2日にはアップルのアップストアで、釘釘がビジネスアプリケーションのダウンロードランキングで1位になった。
実際、データ通信量のボーナスが徐々に天井に近づくインターネットの今後にとって、テレワーク製品は大手各社が「To B」(対企業)マーケットに足を踏み入れるための重要な武器になっている。
中国銀行証券研究院の銭勁宇アナリストは、「これからは企業の協同オフィスワークのクラウド環境をめぐる競争がますます激しくなり、市場の規模も成長を続けるとみられ、企業の協同オフィスワークは急速発展期に入ると期待される」と述べた。