新型コロナウイルスは紫外線と熱に弱い。太陽光には紫外線が含まれ熱をもたらすため、外に出て日差しを浴びることで新型コロナウイルスを滅菌できるのではないだろうか。科技日報が伝えた。
華中科技大学同済医学院附属同済病院感染科副主任医師の馬科氏は取材に対し、「紫外線ライトがある場合、人のいない部屋で毎日1回、毎回1時間以上照射すれば消毒効果を発揮できる。また56℃の温度を30分間保つことでも効果的に消毒できる。しかし日差しの温度は56℃に達することはなく、紫外線の強度も紫外線ライトに及ばない。そのため日光浴で新型コロナウイルスを殺せるという説は信頼できない」と述べた。
また紫外線ライトは消毒できるが、一般の人は使用の際に特に注意する必要がある。紫外線ライトを見て目が痛くなり、涙が止まらないというケースが最近よく報道されている。武漢市第四病院眼科医の楊蕾蕾氏は「紫外線消毒の原理の一つは、タンパク質を凝固させ性質を変えることだ。そのため角膜上皮が壊死し、剥がれ落ちやすい。紫外線源を直視しなくても、紫外線ライトをつけている部屋に長時間いれば同じく被害を受ける。そのため紫外線ライトで消毒する場合にはそこを離れ、使用を終えた後に一定時間換気を行ってから部屋に入るべきだ」と注意を促した。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年3月4日