アメリカ国立科学財団(NSF)は「科学工学指標」報告書最新版(2年に1回)を発表した。同報告書は、米国の科学研究費は2000年以降にやや増加したが、中国と米国の研究・試験開発費の差が急速に縮小中と指摘した。米国は科学・工学分野で、「世界の比類なきリーダーではなく、世界の重要なリーダー」と見なされるようになってきた。ネイチャー誌(電子版)の15日付記事を引用し、科技日報が伝えた。
米ベテラン専門家はまた、「それでも、米国は研究開発費、高被引用出版物の割合、留学生の入学率など多くの重要指標で世界トップの地位を占めている」と指摘した。
同報告書はアメリカ国立科学財団理事会(NSB)がまとめた。NSBはNSFの活動を監督管理する。この報告書には、米国の科学・工学発展情況の各種指標が網羅されている。
同報告書によると、米国の研究開発費が2000−17年における年平均成長率は4.3%だが、中国は同17%以上。またドイツや韓国などの国も研究開発費の成長率で米国を上回っている。
中米両国は研究開発費の総額で他国に大差をつけている。同報告書のデータによると、2017年の世界の研究開発費は2兆2000億ドルで、米国が25%、中国が23%を占め、両国で世界の研究開発費のほぼ半分を占めた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年1月20日