香港MTRの紅◆(ホンハム、◆は石へんに勘)駅付近で17日朝8時半ごろ、列車の脱線事故が発生した。脱線の衝撃で車両をつなぐ連結器が外れ、線路をまたぐ形で二つに分かれて停車。ドアが外れてしまった車両もあった。
香港運輸・房屋局の陳帆局長は当日、事故現場を視察したあとで、メディアに対し、「今回の事故は非常に深刻であり、政府は非常に重視している。市民数人が不調を訴えて病院に搬送された。機電工程署と関連部門は全力かつ迅速に徹底的な調査を行っており、早急に事実関係を究明する」と述べた。
列車脱線の原因について陳局長は、「把握している資料に基づき、いかなる可能性も排除しない。さまざまな推測については個別にコメントしない」とした。機電工程署の薛永恒署長も、「いかなる可能性も排除しない。障害物の影響にしても、信号システムにしても、何も前提を設けない条件下で調査を行う」とした。
17日正午、消防処消防区 (九龍南)の張広源区長は記者会見で、列車脱線事故の具体的な状況について、「当日午前8時33分に、旺角(ワンチャイ)東から紅◆へと向かっていた列車が煙を上げ、脱線したとの一報を受けた。8時38分に消防隊員が現場に到着。計90人の消防救助隊員と、消防車15台、救急車15台が出動した。現場到着時には煙が上がっておらず、火災状况もなかった」と説明した。張区長はさらに、「香港MTRの協力の下、救助は順調に行われ、約400人の乗客が避難した。この事故で8人が負傷、うち男性1人と女性4人が病院に搬送された」とした。(編集AK)
「人民網日本語版」2019年9月18日