美術教師を務める趙文瑞さん(撮影・韋亮)。
山西省忻州市のある小学校で美術教師を務める趙文瑞さんは、黒板にチョークで「三千の桃の林」や「ラベンダー」、「静かな村」など創造性あふれる作品を描き、ネットで人気となっている。中国新聞網が伝えた。
ネットユーザーたちは、「こんな素晴らしい絵を消すなんてもったいない」や「身をもって手本を示してくれる先生がいて、子供たちは本当に幸せだ」、「今まで見た中で一番美しい黒板アートだ」などとコメントを寄せ、趙さんのチョークアート作品を絶賛している。
黒板に「赤い壁と緑の木陰」と題したチョークアート作品を描く趙文瑞さん(撮影・韋亮)。
趙さんは、「チョークアートもほかの絵画方法と同じ。構想を練り、輪郭を描き、ベースの色を塗り、色を重ねて少しずつ描いていくことが必要だ。絵を描く過程では、チョークは色に限りがあるため、力の加減の調整や色を重ねるなどの方法で、ほしい色を表現する必要がある」と語った。
趙さんは、ネットで人気になった後も自分自身特に変わったことはないとし、「絵を描くことに専念し、自身を高めていきたい」と述べた。
事務室の黒板に趙文瑞さんが描いたチョークアート作品(撮影・韋亮)。
今後、趙さんは海底の世界をテーマにした作品を描きたいと考えている。海底の世界の視界がぼやけたような情景をどうやって表現するかについて、趙さんはこれから考えをめぐらせ、挑戦していこうとしている。「チョークアートも絵画における一種の芸術表現形式。私自身と子供たちに、普通の絵とはまた違った実感をもたらしてくれる」と趙さんは語った。 (編集AK)
「人民網日本語版」2019年7月8日