日本は7月1日に商業捕鯨を再開し、捕鯨船隊が複数の港を出発し、同日中に少なくとも2頭のクジラを捕獲した。この第一弾のクジラ肉は4日に競りにかけられ、捕鯨に反対する国や環境保護団体から批判の声が上がっている。新華網が伝えた。
日本は6月30日に国際捕鯨委員会(IWC)を脱退し、翌7月1日に31年ぶりに商業捕鯨を再開した。複数の捕鯨船隊が北海道と山口県の港を出発し、ミンククジラ、イワシクジラ、ニタリクジラの捕獲に乗り出した。
北海道を出発した船隊は1日にミンククジラ2頭を捕獲。うち1頭から取れたクジラ肉66キログラムが和歌山県太地町へ運ばれ、4日に競りにかけられた。
IWCは1986年に「国際捕鯨取締条約」(ICRW)を締結し、商業捕鯨を禁止した。日本は51年からIWCに加盟し、88年以降は商業捕鯨を停止していたが、条約の抜け穴を利用し、87年から「科学調査」の名目で毎年数百頭を捕獲し、副産物のクジラ肉は日本国内の魚市場に提供してきた。
日本の捕鯨の歴史は長く、クジラ肉は食糧難の時代に日本人を救ったが、2016年には日本の食肉消費量に占めるクジラ肉の割合は約0.1%しかない。日本は商業捕鯨を再開する必要があるのかと疑問に思う人は少なくない。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年7月6日